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お城へいざ参ろう!第1城小野路城編

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みなさん、はじめまして。日本史が好きと言うことでこの記事を担当させていただくことになりました、事務職の鶴若まるです。

BMW調布支店の別冊ブログ 「BMW×調布LIFE」より出張してまいりました。よろしくお願いいたします。

 

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兵たちの夢のあと

早速ですが、「小野路城」というお城をご存じですか?


 

実は、BMW町田鶴川支店から車で10分程のところにあった城で、平安時代末期の1171年頃に小山田氏によって築かれました。小山田氏は源頼朝のもとで武功を挙げた一族でしたが、鎌倉幕府内の権力争いに巻き込まれて没落します。その後、小野路城自体は室町時代中頃の1476年に起きた「長尾景春の乱」で落城するまであったと考えられています。また、戦国時代にも北条氏(後北条)の城があった可能性もあるそうです。※1

 

現在は建物は残っておらず、一見ただの山なのですが、城があった「痕跡」は残っています。

 

小野路城へ向かう道は舗装されていないため、運動靴必須です👟

 

万松寺谷戸 ↓この辺りに小野路城の主郭(しゅかく:中核部分)がありました。

 

 

鶴若まるおすすめの歩き方

 

鶴若まるのおすすめの歩き方は…
『東京都の中世城郭』という本には、縄張図(なわばりず:遺構をもとに作成した城の見取り図)や復元図が載っています。これを見ながら歩くと、ただの土が盛られているところが土塁(どるい:土の城壁)、溝が堀切(ほりきり:敵の侵入を防ぐために山の尾根を切断したもの)だとわかります。

 

下の地図は『東京都の中世城郭』にある図をもとに、私が書いてみたものです。(下手な地図ですみません…)

 

 

➀最初の写真の右側から左側へ、30分程歩くと主郭の裏側に到着します。

 

 

今はまっすぐな道になっていますが、実はここに堀切がありました。

敵が簡単に主郭に攻めてこないように、深い溝を掘って渡れないようにしていました。
堀切がつくられたということは、歩いてきた方向から敵が攻めてくることを想定していたようです。

 

➁から見た写真

 

写真だと伝わりにくいですが、左側に歩いてきた道があり、そのすぐ横はこのように谷になっています。
通ってきた道は谷を埋めて作られているのです。

縄張図や復元図を見て、実際の地形を見てみると「こういうことか!」と理解することができ、昔の姿を想像することもできるので面白いですよ😊

 

伝説の井戸

この写真を撮影した場所には、世界三大美女ともいわれる小野小町が病を治したという伝説が残る「小野井戸」があります!
実際には城の重要な飲料用水になっていたと考えられています。


 

➂主郭は横堀と土塁で囲われており、下を見てみると、かなりの傾斜になっています。


守る側は、下を通っている敵や登ってくる敵を上から弓矢などで攻撃します!
壁のようになっているため、下からの攻撃から自分の身を守ることもできます。

➃やっと来ました主郭の正面!現在は神社が建てられています。


ここにも簡単に侵入できないように堀があったため、現在も正面から入るには坂を登らなくてはなりません。
実際に登ってみると、傾斜がきつく、さらにとても滑りやすく大変でした…

 

訪れ方

駐車場は数カ所ありますが、今回のルートであれば、小野路宿里山交流館の前にある駐車場がおすすめです!

 

 

ちなみに、BMW町田鶴川支店から駐車場までは…
店舗から左折で出て、綾部原トンネルを抜けます。
小野路の交差点で左折し、道なりにまっすぐ1㎞程進むと到着です!

 

お帰りにはぜひ小野路宿里山交流館でゆっくりされてはいかがでしょうか。
お食事もできますよ。
鶴若まるおススメは小野路産の地粉を100%使用した小野路うどん(560円)です。


小野路宿里山交流館

 

まとめ

12月に行ったときには、美しい紅葉が✨

小野路城、いかかでしたか?
意外とわかりやすく城の痕跡が残っていて、山城の魅力を知るにはぴったりです!
お出かけできるようになったら、ぜひ散策してみてくださいね!

第2城も取材中です
お楽しみに!

 

 

参考
『日本城郭大系第5巻』 新人物往来社 1979年
『町田市史上巻』 町田市史編纂委員会 1974年
『東京都の中世城館主要城館編』 東京都教育委員会 2006年
※1河合敦「小野路城について」『町田地方史研究第9号』町田地方史研究会 1~25頁、1993年

 

 

次回の城郭取材に意欲満々!

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別冊調布マガジン編集部

 

  

 

 ライター紹介

鶴若まる

BMW所属の事務員、歴史学科を専攻し三度のフラペチーノより城郭が好きという強者。大好きな城は小谷城とのコメントからもうかがえるように,もはや後戻りできない戦国山城女子